骨肉腫 |
二次がん罹患率および生存率 |
|
米国SEER※
データベース登録中、1973年から2010年までの間に40歳未満で発症した原発生骨肉腫登録症例を対象に、骨肉腫治療終了後に発症したがん(二次がん)解析を行った結果、原発生骨肉腫治療後の二次がん発症リスクはアメリカ一般集団のがん発症リスクの2.7倍、近年(1986~2010年)では4.7倍であることが示されました。発症した二次がんの腫瘍分類では、白血病発症リスクは一般集団に対して34倍に達することも示されました。また、二次がん罹患者の5年生存率は44.5%と報告されています。 |
【解析症例】 1973-2010年SEER登録症例(登録地域は、アラスカ州、コネチカット州、ハワイ州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、ユタ州の8州と、アトランタ、デトロイト、ロス、サンフランシスコーオークランド、サンホセ-モントレー、シアトルの6都市、カリフォルニア州周辺、ジョージア州地方、ジョージア州周辺の3地域、アメリカ全人口の28%をカバー)中、40歳未満の原発性骨肉腫3379人症例、二次がん発症は3379症例中122症例。 |
|
【参照】 サイト内 「5年生存率/罹患率 小児がん疾病別推移」
「転移型小児固形腫瘍生存率推移」
「骨肉腫 ~治療薬開発~」
|
データ出典: 「Secondary Malignant Neoplasms Among Children, Adolescents, and
Young Adults With Osteosarcoma」 Jean S. Lee, Steven G. DuBois, W. John
Boscardin, Rosanna L.Wustrack and Robert E. Goldsby Cancer
(2014年8月12日受理、巻・号・ページ未定)
※ SEER: the
Surveillance, Epidemiology and End Result の略 (http://seer.cancer.gov/
) |
|
SEERデータ解析による骨肉腫罹患者の5年生存率は66.4%であることが報告されています。本解析によって、骨肉腫罹患者の10年、20年および30年全生存率が示されました。
10年全生存率 |
57.3% (55.3 - 59.1) |
20年全生存率 |
54.0% (51.9 - 56.1) |
30年全生存率 |
48.6% (45.6 - 51.5) |
|
|
|