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二次がんⅠ (イギリス)
 
小児がん生存率が改善されてきてはいますが、小児がん経験者における新たな腫瘍 (二次がん) の発生率は、小児がんを経験していない人の腫瘍発生率と比較して3~6倍高いことが示唆され、治療後の晩期障害を考慮した小児がん治療方法改善もまた重要課題の一つとなっています。しかし、二次がんについてはこれまで、医療政策に応用できる大規模な疫学調査データが報告されていませんでした。この6月、小児がん経験者の二次がん発症について、大規模・長期フォローアップ研究結果が報告されましたので、その研究結果をグラフ化しました。この研究報告は、イギリス政府による小児がん登録をもとに、イギリスのバーミンガム大学を拠点とする小児がん経験者研究センターによってまとめ上げられました。
 
調査結果の論文タイトル
「Long-term Risks of Subsequent Primary Neoplasms Among Survivors of Childhood Cancer」
著者:Raoul C. Reulen, Clare Frobisher, David L. Winter, Julie Kelly, Emma R. Lancashire, Charles A. Stiller, Kathryn Pritchard-Jones, Helen C. Jenkinson, Michael M. Hawkins (For the British Childhood Cancer Survivor Study Steering Group)
掲載誌: JAMA, June 8, 2011 Vol.305 (22), pages 2311-2319
1.調査方法
2.二次がんの分類と発生割合
3.二次がんを発症した小児がんの分類と割合
4.小児がん経験者の5%に二次がんが発症するだろう推定年齢
5.二次がん発症時年齢と二次がん罹患率
6.小児がん腫瘍別 二次がん発症標準化罹患比
7.小児がん腫瘍別 二次がん発症絶対過剰リスク
8.年齢階級別別 標準化罹患比
9.年齢階級別別 絶対過剰リスク
10.二次がんタイプ別、年齢別 二次がん絶対過剰リスク
11.二次がんタイプ別、性別 二次がん絶対過剰リスク
12.小児がん腫瘍別、二次がんタイプ別 二次がん絶対過剰リスク
13.放射線療法の影響-腹部/骨盤(多変量ポアソン回帰分析)
14.放射線療法の影響-頭蓋(多変量ポアソン回帰分析)
15.化学療法の影響(多変量ポアソン回帰分析)
16.二次がんタイプ別 全二次がん
17.二次がんタイプ別 消化器がん
18.二次がんタイプ別 泌尿器がん
19.二次がんタイプ別 神経膠腫
20.二次がんタイプ別 乳がん
21.二次がんタイプ別 骨がん
二次がんの分類と発生割合
グラフは、小児がん経験者に発症した二次がんのタイプの分類と発生割合を示します。


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